魅力にふれる INTERVIEW

飲食店と陶磁器メーカーとの共同開発。

昭和33年創業、地元の方に愛され続け、知る人ぞ知る瑞浪の名店「鈴屋食堂」。器だけでなく生活空間すべてをグランドし、焼き物を輝かせるデザインを追求した陶磁器メーカー「桜山」。今回、そんな飲食店の「鈴屋食堂」と陶磁器メーカー「桜山」が共同で美濃焼を制作されたということで、開発から完成までの経緯と、その魅力についてインタビューさせていただきました。

「鈴屋食堂」さんと「桜山」さんについて教えてください。

「鈴屋食堂」さん

昭和33年に、先代が食堂を始め、2代目が定光寺の「千歳楼」で修行し、宴会も始め、地元の方に普段使いの店使っていただきたいという想いでオープンした飲食店です。中華そば、カツ丼、その他にも定食など、リーズナブルを心がけている食堂ですので、地元の方はもちろん、JR瑞浪駅から徒歩5分ほどなので県外からもたくさんの方がこの鈴屋食堂に訪れてくれますよ。

「桜山」さん

和と洋の融合した器を基本にしながら、“「難しい」は新しい”をモットーにやっている陶磁器メーカーです。個性的で有りながらも、使いやすく、皆様に喜んで頂ける「モノ創り」で、小さなメーカーブランドを目指しています。自社企画の器をどうまとめ上げ楽しいGIFTに出来るか、1つ1つの器の個性を単品雑貨市場でも理解されるか、消費者にワクワクして頂けるか、などを考え、実行する事に取り組んでいる楽しい会社です。

どのようなことがきっかけでお二方はお知り合いになったのですか?

「桜山」さん
鈴屋食堂さんとは、「瑞浪ボーノポークグルメスタンプラリー」という企画でみずなみ焼を共同で制作しました。「瑞浪ボーノポークグルメスタンプラリー」とは、瑞浪市のブランド豚である”瑞浪ボーノポーク”のおいしさを多くの方に知ってもらうため、市内の飲食店を舞台に、参加店舗の瑞浪ボーノポークを使った対象料理を食べると、スタンプを1つ獲得でき、スタンプ3つ獲得することで、豪華賞品がプレゼントされるという瑞浪市主催の企画イベントのことです。
「鈴屋食堂」さん
私たち鈴屋食堂は、その「瑞浪ボーノポークグルメスタンプラリー」のイベントに参加させていただいたのですが、大変ありがたいことに、スタンプラリー期間内に参加店舗の中で一番訪れた店舗に選ばれ、陶磁器メーカーの桜山さんと共同でデザインから制作まで携われる機会をいただきました。完成した陶磁器は、今の鈴屋食堂でも使わさせていただいています。

陶磁器メーカー×飲食店として、美濃焼の開発から完成まで経緯とは?

「桜山」さん

開発時に一番大切にしていたのは「鈴屋食堂」のメニューに合う器にするということ。そのため、鈴屋食堂さんの要望とそのメニューにあった器のアイテムを絞りこむミーティングを何度も繰り返しましたね。その後は、イメージデザイン、図面、モデル、修正を繰り返し原型をつくり、製造しました。器のカラーは「ボーノポークメニュー」を引き立てる天目の釉薬にこだわっています。

「鈴屋食堂」さん

「瑞浪ボーノポークグルメスタンプラリー」をきっかけに桜山さんと共同で美濃焼を作ることになったので、瑞浪ボーノポークのお肉が映える様な皿を希望しました。実際に完成するまでに、桜山さんとは何度もミーティングをさせていただいたので、私たち鈴屋食堂のメニューに合ったイメージ通りの完成品で、今では昼夜問わず大活躍しています。お客様からも「良い皿、可愛らしい丼」と好評ですよ!

この東濃エリアの”魅力”とはなんでしょうか?

「鈴屋食堂」さん

やはり、自然豊かなところですね。背伸びせず、本心でものが言える所、自分を飾らなくて良いので住みやすいでそこが東濃エリアの一番の魅力だと思います。自然の地域で遊ぶ場所も多く、グルメもおいしい食べ物も多いので、観光地としては是非ともオススメですよ。

「桜山」さん

東濃エリアはなんと言っても世界中の焼き物がほぼ作る事ができる大変ありがたい、珍しい地域です。言い換えればほぼすべての焼き物の模造ができてしまう産地でもありますが、思いを形に変え、焼き上げる事のできるチャンスが何処の産地よりも多くある様に思います。夢に挑戦・技に挑戦・土に挑戦・釉薬に挑戦しながら、焼き物に取り組んでいく事のできる産地で、陶芸作家を志す若者、焼き物に携わる方々にとって、自分や自社の夢を表現できる恵まれた焼き物の産地と思います。こんな魅力的な産地を誇りに思う方達が集まり競い合う事ができる焼き物の産地が魅力ですね。

オススメスポットのご紹介

瑞浪市化石博物館


25万点以上もの化石が保管されており、約3000点の化石を展示紹介されています。瑞浪が湖や海だった頃の様子を感じることができ、また、化石掘りも体験できる博物館なので、親子には是非オススメのスポットです!

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